サブカルかぶれの備忘録

忘れないためのメモ、気まぐれな日記

筋肉少女帯で好きな曲 top3

好きな曲って結構そのときの気分だったりで変わると思うんですが、取り敢えず現時点で好きな曲を3つほど挙げたいと思います。(今回は筋肉少女帯 編)

そして興味あったらぜひ聴いていただきたい。

あまりバンド自体の紆余曲折なエピソード等は語れるほど詳しくないので、単純に曲として好きなものを選びました。ご了承を。。

ではさっそくですがまず1曲目


title:トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
収録アルバム:新人

流星の雨がふりそそぐ 
トリフィドの日がついに来た
二人だけは生き抜く
植物に食らわれた町 
あなたと私だけ残る
トリフィドの幹に駆け登り 
そして 星座まで行けるよ


トリフィド、とはジョン・ウィンダム著のSF小説「トリフィドの日(或いはトリフィド時代)」に登場する食人植物、とのこと。

この曲の"私"だけはこの植物からの逃げかたを知っていたが"あなた"にしか教えない。
なぜなら"あなた"以外どいつもいらない。他には何もいらなかったから。

"私"は"あなた"をどういう存在だと捉えていたのでしょうね。曲中には「あなたに恋して」とあるけれど。
わたしには、あなただけは私をわかってくれる、そんなあなたとふたりきりで、どこまでも…といった依存めいたものを感じさせます。

しかしながらそのテーマ自体は典型的なんだけれど、詩も曲調も相変わらず綺麗なんだよなぁ。


つづいて2曲目

title:蜘蛛の糸〜第二章〜
収録アルバム(シングル):リルカの葬列

僕をこの世に止めるのは
中越しに笑うあの娘さ
あなたさえこの世にいなけりゃ
僕は総てを今すぐ燃やせる


敢えて蜘蛛の糸アンサーソングである2章のほうを挙げさせていただきます。

主人公は友達がいない"僕"
周囲はくだらないものだと思う一方で、友達がいない自分は笑われているのではないかと気に病む"僕"

そんな"僕"に差し込む一筋の光である"あなた"
"僕"は"あなた"のことが、有り体に言えばまあ気になっていたんでしょうね。
しかしそんな"あなた"さえもこの世と自分とをつなぎ止める枷として否定してしまう。そんなジレンマを歌った曲。

ここまで過激でなくとも、思春期に抱えがちな自意識をここまで表現できるのは筋少ならではなのではないでしょうか。オーケン自身、江戸川乱歩とか好きだから、どこかジメっとした鬱屈感を出すのがうまいのかも。

余談ですが、蜘蛛の糸はそのむかし進研ゼミのCMのタイアップ曲だったそうですね。正気の沙汰じゃねぇぜ、、なぜこの曲……??


最後になります3曲目

title:オカルト
収録アルバム:ザ・シサ

でも 神さま僕には
あの娘が世界なんだ


色々迷いましたが、最後は去年発表されたアルバムに収録の、最近の曲を挙げさせていただきます。

これ最近の曲なんですが、曲の方向性は寧ろ原点回帰したような感じでそれがまた(いちファンとして)うれしかったりします。

全体的にふざけた詩なんだけれど、やはりこの一文「でも神さま僕にはあの娘が世界なんだ」にはグッとくるものがある。もちろんオーケンの歌い方があってこその部分も大きいのですが。

でもそんな"あの娘"も神さまからもらった力でなんとかしようとするのですね。しかもキスやデートなんてそのくらいの些細な…。
ユーモアの一言では言い表せない、この微妙に胸がざわざわとするような切なさがわたしは好きです。



いかがでしたでしょうか。
当然と言えば当然なのですが、やはり似たような雰囲気の選曲になってしまいましたね 笑

今回挙げさせていただいたもの以外にも、また違う雰囲気だったり他にも良い曲いっぱいありますので(なんたってもう31周年になりますからね…!)ぜひ色々聴いてみてほしいです。